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3. 50代からの起業は「小さく始めて」生涯現役を楽しむこと

起業とは？と考えてみたことはありますでしょうか。もし、あなたが起業を考え始めたのであれば、どのように応えますか。

人それぞれ、想いはあると思いますが、私は次のように話すことにしています。「自分で創り出した仕事に責任を持ち、感謝されて対価を得ること」です。

そのためには、どのような人のお役に立ちたいのか？ どのような価値を提供できるのか？ 家族や仲間とはどんな関係でいたいのか？ のお答えを見つけて行くこと大切になります。起業という働き方の先にあるもの、どのような生き方目指したいかということになるのではないでしょうか。

起業は２つのタイプに分けられる

起業は「大きく始める」と「小さく始める」の２つに分けることができます。では、５０代で起業を考え始めた時には、どちらが良いと思われますか？ 人それぞれの考え方はあるでしょうが、私は「小さく始める」をお薦めします。それは「リスクを最小限」に起業に踏み出すことができるからです。

それでは「小さく始める」メリットは何でしょうか？

例えば、積み重ねた経験や知識を教える「ある種の先生業」。簡単スタート経費が少ない「ネット販売」。趣味を生かしたコミュニティなどの「人の集まる場づくり」などです。いずれもの場合も、借り入れをせず自己資金の範囲。社員は自分一人。自宅で出来る、などが上げられます。事業を始める手続きも紙一枚、３分で終わりです。小さく始める場合のメリットは「支出を最小限」にできることです。デメリットがあるとすれば、自分を知ってもらうまでに時間がかかることですね。やり続ける覚悟がいると言うことです。

それでは「大きく始める」とは、どういうことでしょうか？ 会社を創る、店舗を構える、社員を雇うなど「在庫型の製作販売」、「場を提供する」、「食を提供する」などです。この場合、店舗を借りる、仕入れ、材料の確保など数百万の自己資金や借り入れが必要と言うことになります。さらに、事業を始める場合は、事業計画書を作成、補助金、助成金の申請、店舗探し等の手間がかかります。書類手続きの専門家への支払いも必要になります。

メリットはスタート当初から自分の強い満足感、頑張るぞと高揚感を味わえることです。でもね、これって事務所・お店にデンと構えて起業したぞと言う自己満足に過ぎないのではないでしょうか。さらには「高いリスク」ということです。当然ながら、返済ということを当初から意識した毎日を送るということになります。あなたなら、どちらを選びますか？

５０代からの起業は「小さく初めて」生涯現役を目指す

私自身５０代で起業しました。他人評価に左右されることなく、やりたいことで働き生涯現役でいたいと起業を志しました。そして、前者の「小さく始める」を選択。借金に追われて窮屈な毎日を過ごすよりも、気持ち豊かでありたい、自分の時間で仕事がしたいと踏み出しましたね。家族や仲間と会話できる時間を大切にしたいと思ったからです。つまりは「自分のありたい未来」を描きました。

一見すると、それって、ただのワガママじゃないのと誤解されるかもしれません。しかしながら、５０代とは人生の後半戦です。前半戦は会社一筋、我慢の人生です。確かに辛いだけではなく、楽しいこと嬉しいこともありました。でも、５０歳になって気付いたことは、仕事以外には何も残っていなかったことです。だからこそ、人生の後半戦は自分らしい生き方を選んだんです。起業した今は、それが正しい選択だったと心から思っています。

５０代からの起業は、大きく始めて「大いなる賭け」を選ぶ必要はありません。小さく始めて「地道でも着実な方法」を選ぶことが大切です。大きく始めても返済に追われた窮屈な人生では、サラリーマン時代と、どこがが違うのでしょうか？結局、我慢の人生です。

５０代のあなたには経験と言う宝物があります。さらには、子供さんも卒業が見え、もしくは社会人になられているかと思います。仮に早期退職を選択しても退職金や貯蓄もあるかと思います。経済的な利点を生かすこともできます。さらには、失業保険も満額もらえます。だからこそ、会社員でいるうちに人生後半戦に備えて「自分らしい生き方・働き方」とは何だろうと考え、準備しておくことが大切です。

まとめ

５０代からの起業とは「小さく始める」が鉄則です。経済的に利点を生かして、やりたいこと、やってみたいことを実現するための働き方を考えることが大切になります。それは、自分の価値観に沿った働き方ができれば「生き方」につながるからです。人生後半戦をやりがいのあるものに変えてくれます。

会社員でいるうちに「ありたい未来」を描き、正しい手順に従い準備して行きましょう。リスクを最小限に、自分らしく自分のスタイルで働く、家族や仲間との時間を大切に、人生後半の生き方を創ることが５０代で始める起業のあり方です。

遠回りすることなく「あなたが主役の人生」に踏み出して欲しい。これが私の起業の原点です。自分スタイルで起業したい５０代のあなたを応援していきます。

それでは「楽しむ」を大切に