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【50代からの起業】田舎暮らしと都会生活のどちらを望んでいますか?

やりがいスイッチナビゲーターの相曽 尚人です。

50代で起業する理由の一つに定年後は田舎暮らしをしたい、ということがあります。仕事のストレス、都会の喧騒から逃れたい。自然に囲まれて好きなことをしたいと思う人が増えてきます。あなたも一度くらいは考えたことはないでしょうか。

50代に入ると特にその想いが強くなります。実際に、2016年 東京在住者にインターネットで田舎移住希望の有無を調査した結果、「50代男性の50.8%、女性の34.2%が希望」と高い数値です。各年代でもダントツの1位の結果となっています。

どうしてこんなに高い数値なんでしょうか?

今日は、50代が起業に求める起業のあり方についてお伝えしたいと思います。

50代が起業を考え始める理由

50代で起業を考え人には共通点があります。それは、「会社人生のゴール」が見えてきたという言葉に代表されます。「定年後はどうしようか? 」と、これからの「生き方」が漠然とした不安に変わるからです。
人それぞれ、トリガーは様々です。

・人間関係の問題
・降格人事で居場所がない
・ご自身や家族の健康
・役職定年で上司部下の逆転
・業績不振でリストラ

などの要因が入り込みます。「将来の不安」が増長します。

それを裏付けるデータとして、

・50代移住希望者の男性49.2% 早期退職
・50代移住希望者の女性34.1% 早期退職

ご自身が抱えているストレスが「スローライフへの憧れ」と変わります。

でも、本当に田舎暮らしをしたいのと考えぬいた結果でしょうか。と言うのも、都会の便利に慣れきっている生活を、人付き合いを、映画館も、コーヒーショップも、そしてコンビニもない、そんな生活が本当にできるでしょうか?

はなはだ疑問が残ります。

メディアに登場する田舎の達人のような方々がいます。山のこだわりパン屋さん、山奥までお客様が集まるそば屋さん、海辺の予約の絶えないペンションなど、目に飛び込んでくるものがあります。起業して、あのようになりたい、自由な生き方をしたいと思いがちです。

しかしなが、その方たちは、時間をかけて準備をし、好きなことをカタチに変えています。どうしても、起業して成功を収めた今の生き方だけがクローズアップされ、そこにたどり着くまでの苦労は出てきません。

起業して働き方を変えようと、田舎に移住したけども、出戻った人のことは話題になりません。メディアに登場した方々は、便利な生活を捨てられる「覚悟」と好きなことを仕事にするという強い「自分の軸」があります。

あなたには、覚悟がありますか? それとも、憧れだけですか?

50代が起業に向いている訳

50代からの起業は田舎と都会の参勤交代型が望ましいのではないでしょうか。それは、「好きな場所」と「便利な場所」の交差する生活です。都会の便利さと田舎の開放感を手に入れるという生き方となります。

自分が都会で仕事を創りだし、田舎暮らしを行き来する、そんな考え方です。都会と田舎の参勤交代です。それが、出来るのが50代からの起業です。

40代では、大黒柱として働き、子供の成長、マイホームなど、生活を支えることが中心です。それが、50代に入ると、少々の蓄えもでき、住宅ローンも終わりに近づき、子供も社会人に巣立ち始めます。

例えば、55歳、役職定年になります。収入は減りますが、子供が大学を卒業し社会人になります。そうすると教育費がなくなりますね。ここで「起業の覚悟」を決めます。教育費に比べれば、はるかに安価です。その費用を起業準備に充てることができます。

そして3年後に起業しようと「時間軸」を定めます。会社員を続けながらワクワクする未来の準備を始めるということです。そこで考えるのは65歳になって年金をもらうまでの収入をいくらに設定して踏み出すかということが大事です。

58歳から起業して7年間の稼ぎたい収入をどう定めるかということになります。1年後、3年後、5年後、7年後と段階的に考えていくことが大事です。年金+貯蓄+退職金+確定拠出年金を加味することも重要なポイントです。

起業して1年間は収入も低いでしょう。それは、覚悟を決めた退職まで3年間の準備貯金を当てます。そして軌道に乗り始め年間300万程度、稼ぐようになれば、どうでしょうか。子供も結婚を経て巣立ち、奥さんと二人、生活することには不便を感じないかと思います。

持家の方でローンも終わるのであれば、さらに楽になります。生活も豊かになります。ここで、温めてきた田舎暮らしを実行に移します。田舎に住居を借ります。住宅費は安い。ローンに比べればおつりが来ます。田舎暮らしの覚悟あれば、持ち家を貸して、それを田舎の住居費に充てても十分な差分が出ます。

そして、インターネットがあります。どこに居ても、あなたのお客様とつながっていられます。便利な都会生活と好きな田舎を行き来し、参勤交代の起業で仕事を続けていけます。生涯現役でいられるあなたが完成します。「将来の不安」とは「生き方」の不安です。

まとめ

50代は最後の転機です。ハイリスクでハイリターンを求めてはいけません。50代の起業はローリスクでミドルリターンです。走り続けてきた会社人生です。人生後半は気持ち豊かに、家族、人のつながりを大事に笑顔で生きたいですよね。50代からの起業は夢中になれる働き方を生涯楽しむことです。

それでは、「楽しむ」を大切に