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【50代の起業準備】不安の壁を乗り越える目標づくりの方法

やりがいスイッチナビゲーターの相曽尚人です。

50代ともなれば会社人生の終着駅が見えてきます。セカンドキャリア研修、役職定年など、加えて、思いもよらぬ出来事に心が先に定年を迎えてしまう人も多いものです。働き方にモヤモヤが始まり「このままで良いのだろうか」 漠然と起業を考え始める年代でもあります。

あなたはモヤモヤとしていないでしょうか? いやいや、私は現役バリバリのサラリーマンだよって方もいらっしゃるとは思います。それは否定はしません。とは言え、統計では起業人口の21%が50代です。周りにを見れば、そのような人が見に入るように思います。

今日は、50代に入り、漠然と起業を考えた時の目標のつくり方についてお話したいと思います。

50代こそ、チャンス到来

50代で働く意味にモヤモヤした時こそチャンス到来と思ってください。「人生後半の目標」を考える時間をもらったと思うことが一番です。目標を持つなんて考えたことがないと言う人もいるでしょうね。

とにかく生活できることが一番だって思う人もいるでしょう。でもですね、会社で嫌なことがあっても、家族のためにと我慢してきたことも事実です。「自分事」を考えることは決して損にはならないはずです。これまでは走り続けた人生です。一度、立ち止まって、じっくり、考える時間があっても良いのではないでしょうか。

50代とは人生最後の転機となります。ご自分の好きなこと、やりたいことで「働き方」を定め、自分らしい人生を見つけることは大切なことです。他人評価に踊ることもなく、自分で舵取る人生です。時間もお金もご自身がコンロールすることができます。人生の後半は「自分が主役で生きていく」ことを考えてみましょう。

50代がハマる落とし穴

50代は豊富な経験を持っています。お仕事でもプライベートでもたくさんの経験があるものです。これは50代の特権と言えます。

しかしながら、そんな豊富な経験が思い込みの壁をつくってしまうことも事実です。何か始めるにしても頭の中だけで考えて判断してしまいます。やってみたいことがあっても「こんなことは仕事にならない」なんて考えてしまいます。

本当にそうでしょうか?

こんな事例があります。漫画喫茶です。私が会社員時代、仕事で、その経営者とお会いしてお話を聞いたことがあります。漫画が好きが高じて家の中は足の踏み場がない状態。何度となく会社の同僚や後輩に貸してあげて喜ばれたそうです。50代に入ってまさかの”肩たたき”。エッ、オレと行き場を失ったそうです。そこで働き方を見直し始めました。

好きなことを仕事にしてみたい。ならば、置き場も確保できて、好きな漫画に囲まれて仕事がしたいと。で、始めたのが漫画喫茶。最初は不安もあったそうです。でも、これからの人生、好きなことをやってみようと踏み出しました。結果は年商5億円にまで成長です。

この話からわかることは、大切なことは「自分目線」ではなく「相手目線」だということです。自分で考えていても不安になるだけ。同僚や後輩に貸してあげて喜ばれたこと、これが”働き方の根っこ”。それを後押ししたのが好きなことということですね。

やってみる前からリスクばかりを考えて踏み出す努力をしなければ、何も始まりません。結果は、今までと何が変わるのでしょうか。我慢の人生が待っているだけかと思います。

人生後半の目標を見つける方法

前述の通り、50台になると自分に垣根をつくってしまいます。勝手な思い込みですね。最初は思い込みの壁を壊していくことが大切です。

・歳を取り過ぎている
・お金がかかる
・時間がない
・大病をした経験がある
・食べていけるのか心配
・やりたいことは仕事にはならない

思い込みの壁があると、自由な発想は生まれません。自分目線だけで判断することをやめ、本を読んだり、勉強会・セミナーに参加したり、行動したうえで考える習慣をつけることが大切になります。子供のとき、面白そうと思った時は、何も考えず、とにかくやってみましたよね。夢中になった経験は、少なからずあるはずです。

こんな働き方があってもいいじゃないか、必要としている人はいるはずだ、とポジティブな自分を肯定してみましょう。

◆自分事を見えるようにする

人生後半に実現してみたいと思っていることを一度、書き出してみましょう。

・挑戦してみたいこと
・感謝されたり喜ばれたこと
・時間を忘れて没頭してしまうこと
・達成したいと思っていること
・情熱が湧きだすこと
・欲しいもの
・行ってみたいとところ
・自分の夢

あなたが「やってみたいこと」をできるだけたくさん書いてみることです。100個くらいを目標にされるとよいかと思います。この方法をやってみた方は、ほとんどの方が「人生目標」に気付いたと言われています。

実際に私もやってみました。最初の30個くらいまでは、意外に書き出せます。普段考えていることばかりです。最初は、半分も書き出せないかもしれません。それでも、頑張ってやり続けてみます。時間をおいて、日にちをおいて、行きつ戻りつ、やってみて下さい。そうすると、半分くらいまでは、あまり時間がかかりません。そして、このあたりから出てくるものが本当の「自分の強い想い」「欲求」「願望」、本当に叶えたいものが出てきます。

つまり、「目標」が出てきます。私の場合も同じ。読み返してみると、書いたことが、体験と重なって胸がジーンとなりました。ペンとノートがあれば、どこでも簡単にできます。なにごとも、やってみなければ始まりません。その上で、考えを深めていきましょう。

◆目標を定めてみる

100個書き出せたら、その中で、特に「ワクワクすること」や「好きなこと」、「やってみたいこと」と思うことを10個、抜き出します。そして、自分に質問してみて下さい。「どうして、その10個を選んだのか」選んだ理由を書いてみて下さい。

例えば、「キャンプが大好き」だとします。理由は、自然に囲まれて大はしゃぎし、自分が率先して夕食にはカレーを作り、夜遅くまでテントの中で、友達とワイワイ話したことが忘れられないとします。そこから出てくるイメージは「自然に囲まれた生活」や「楽しめる場づくり」ですね。

これが、自分の価値観です。これを大切にして人生の後半の生き方を考えます。それが目標になります。目標が決まると人は前向きになり、「壁」を乗り越えて行くために行動を起こせます。

行動を起こす理由、根っこにあるものが働き方の原点です。50代の起業は人生後半の目標を創ることから始まります。

それでは、「楽しむ」大切に