40代・50代の起業は「自分価値」創りで始まる理由

会社で働いていれば、親方日の丸、終身雇用という「安泰」の時代は過去のことになってきています。会社の再編、リストラ、退職金、年金など、ましてや、急成長するAIで時代が大きく変わって行きます。40代・50代は苦しい状況へと向かいます。「働く意味」ということにおいて、何が「リスク」で、何が「安心」か、働き方のターニングポイント、そんな時代が「今」です。

 

会社員という「ドメイン」を再設定する

 

多くの人は「会社員」をドメインとして生活しています。主戦場を会社においています。雇われるという生き方です。40代も半ばを過ぎ50代入ると、会社員というドメインに「リスク」が割り込みをかけます。役職定年、減俸、早期退職、人間関係、降格、配置転換、病気、年金不安などです。

 

「会社人生も見えてきたなぁ」「息がつまる職場にいたくない」「60になったらどうなるのか」「縛られない生き方がしたい」そして、今のままで良いだろうか? でも何をしたらいいのかわからない? という感じです。「将来の不安」がやってきます。50代になれば人生の後半戦です。前半戦のドメインを会社員において「気合と我慢」で走り続けてきました。

 

レッドオーシャンの海を他人評価と言う出世レースに参戦。上司の顔色一つで言いたい事も我慢、飲みたくもないお酒で上司と一杯、同僚後輩と飲んでは愚痴をこぼす。ストレス以外のなにものでもありませんね。

 

50代で起業する人は、起業人口全体の21%を占めています。不透明な時代、この数字は益々、上がって行くでしょう。走り続けて50代、ふたを開ければ、どうして僕が、なぜ私が、という不条理な結果です。「他人評価に踊った人生」です。人生の後半戦は会社員というドメインを再設定する時です。ブルーオーシャンの海を「自分で舵取る人生」こそ、大切になるのではないでしょうか。

 

「やりがいスイッチ」ってなんだろう

 

最初に一つ大切ことをお伝えします。それは、「起業は手段」ということ。このことを常に頭に置いておいてください。起業するために一生懸命「やり方」を学び、「よし、準備が整ったぞ」では、ありません。そこがスタートです。「起業が目的」はありません。あなた自身にこんな質問をしてみてください。

 

◆どうして起業したいのですか?
答えは、あなたの「生き方」を創ること

 

漠然と起業を考えた。
◆でも才能もなければ資格もない
◆そもそも自分は何が出来るだろうか
◆やりたいことってなんだろうか

 

と悩みを抱えた時、あなたの中に深く根をはり、起業の土台が「自分価値」です。時間を忘れて語り続けられる、自分の気持ちが熱くなるものです。それが誰かの役に立つことです。「やりがいスイッチ」とは「夢中になれる生き方を創る自分の価値」です。「あなただけが伝えられる価値」です。一言でいうと「起業をカタチ創るもの」です。

 

50代の起業比率は21%と言いました。100人中、21人も50代です。しかしながら、起業後、3年以内の廃業率は全体で70%にものぼります。4年目で残っている50代起業家は、6人と言うことです。なんかネガティブだと感じたでしょう。でも、その事実をキチント受け止めておく必要があります。

 

そうならないためには、起業の在り方と手順、この2つのことを学んでおく必要があります。自分価値を持たずに起業ネタから入ると、長続きしません。3年後、70%の一人になってしまいます。起業して良い時は何も気付きません。悪くなると起業ネタのせいにします。そして悩み始め、辞めてしまいます。そのような方が多いということです。

 

自分価値とは起業の根っこです。揺るがない自分です。やり続けられるものです。50代は、積み重ねてきた経験があります。その中には可能性という宝物が眠っています。あなた自身の中にある「ワクワクする感情」「好きという感情」を伝えたい、「つらいという感情」「悲しいという感情」を無くしたいが原点になります。この原点が可能性です。

 

あなたが「ワクワク」することを誰かに伝えるとき、そこに共感する人がいます。100人の中のたった一人で結構です。僕も同じ、私も同じ、と共感する人が必ずいます。そうするとワクワクすることが増える・広がるということになります。

 

その反対に、あなたが「つらい」という感情を持っています。それを克服して今があります。「つらい」と言う感情も同じです。同じ「つらい」を抱えている人がいます。そこに克服できたあなたの話があると共感する人がいます。それを無くすことです。減らすということになります。

 

増やす、減らす、「プラスとマイナスからの共感」を働き方にすることです。増やしてあげることで感謝されます。減らして上げることで感謝されます。「ありがとう」が積み重なって働き方になる。起業の方向性をきめるもの、あなたの提供価値が「やりがいスイッチ」です。

 

「やりがいスイッチ」に気付く3つのステップ

 

やりがいスイッチに気付くには、大きく3つのポイントがあります。
①自分を知る
②学んだものを知る
③組み合わせる

 

①自分を知る
自分の経験してきたことを書き出すことから始めます。出来る限り書き出してみます。幼少期から学生時代、社会人1年生から今現在まで、全てです。自分の歴史を書くということですね。そこには前述の通り、プラスの感情(好き、楽しい、ワクワク)、マイナスの感情(悲しい、つらい、苦しい)があります。時間をかけてもいいです。

 

1日や2日で出来るものではありません。じっくりとやってみます。そして、読み返します。そうすると、自分はこうだったのかと気付くことがあります。びっくりもします。あなたの中に強く残っている感情がわかります。

 

②学んだもの知る
自分の歴史が書き終わり、読み返し、あの時は、こんな自分だった、こんな思いだったと感じるでしょう。そして、プラスの感情(好き、得意、ワクワク)、マイナスの感情(悲しい、つらい、苦しい)を抜き出します。時代ごとに、背景とその感情から感じたこと、得たこと、学んだことを箇条書きにしてみます。経験は宝物だと言いました。プラス・マイナスの感情から得たもの、学んだものが宝物です。あなたの可能性です。

 

③組み合わせる
時代背景とともに、プラス・マイナス感情から得たもの、学んだものが書き出されました。宝の地図が出来上がりました。その中から強い想いのあるプラス・マイナスの感情を各5個選んでください。今度は、やってみたいこと、何でも結構です。世界一周旅行してみたい、作家になりたい、野球選手になりたいなど50個書き出してみて下さい。

 

同じく、やりたくないことを50個書き出して下さい。思いつくままです。そして、特にやってみたいこと、やりたくないということを5個厳選してください。自分の歴史の中にある強いプラス・マイナスの感情と得たもの・学んだもの各5個とやってみたい・やりたくない各5個を4列に並べます。順番は「プラスの感情・得たもの/やってみたい」「マイナスの感情・学んだもの/やりたくない」です。そして、組み合わせて文章にしてみてください。

 

プラス/やってみたいの組み合わせでは、私は〇〇で△△を増やしてあげたい。マイナス/やりたくないの組み合わせでは私は〇〇で□□を減らしてあげたい。と言う感じです。出来る限り多くの文章を作ってみて下さい。最低でも、それぞれ10文章くらいです。それが起業をカタチ創ること、「やりがいスイッチ」への気付きとなります。

 

起業は「自分価値」創りで始める

 

起業に向かう不安、白紙の状態は誰もが同じです。思い出してみて下さい。あなたの起業の目的はなんでしょうか。「生き方を創ること」です。その目的を達成するために起業という手段があります。最初に3つのことを考えてみましょう。

 

① 在りたい未来
② 自分価値
③ 誰の役に立つ
この3つです。

 

① は、生き方を考えることです。あなたの働き方、家族との生活、仲間との関係などです。
② は、揺るがない起業軸です。
③ は、起業の視点です。あなたの価値を求めている人は誰かということです。

 

「ありたい未来」を描くとは、階段で考えてみることです。自分の目標を1年後の階段、3年後の階段、5年後の階段、10年後の階段ととらえてみることです。10年後、あなたはどうなっていたい! 3年後、あなたはどうありたい! それぞれ階段の目標を定めます。最初に10年後、そして、今現在はどうなのか。1年後の目標と自分との間には、どんな溝があるのか? それを埋めていきます。小さな成功を重ねて行くことが大切です。

 

前述で②の「自分価値」についてお話ししました。この階段を登るために必要なものが自分価値です。1年後、3年後・・の階段へ最短で、最速で向かうためのエンジンです。そこに「役立つ視点」が入るとやりがいスイッチに気付くと言いました。自分の価値が助けられる人はだれか、言い換えれば必要としている人はだれかです。ビジネスとして考えれば「お客様」です。

 

「自分価値とお客様」が結びついて初めて、カタチに変わります。これが起業の在り方です。夢中になれる生き方を創る起業の自分価値です。起業を望む方の多くはネタ探しから入りがちです。自分価値を考えずに起業に向かうと3年後の70%に入ってしまいます。「ブレークや流行」とかは必ず去ります。

 

◆今まで誰もやってないと思われるもの
◆これから流行りそうなもの
◆誰にもマネ出来ないようなもの

 

なんとなく、こう考えることが、画期的なアイデア。起業するには必要だと思っていませんか。ひょっとすると、あなたもそう思っていたかも知れませんね。でもハッキリ違うと言います。ブームとか流行とかは必ず去りますし、廃れます。時代が変われば人の趣向も変わります。需要も変わっていきます。

 

あなたが、ヨシこれだ!!と画期的でニッチなものを見つけたとします。注目を浴びてブームになり、稼ぐことが出来るかもしれません。そこで質問です。1年後、5年後、10年後もブームは続きますか? きっと、答えられませんね。

 

街の飲食店に例えてみると、〇〇創作料理や〇〇国の料理は、たくさん目にしますが1年後、3年後に残っているお店はごくわずかですよね。昔も今も残っているのは牛丼屋・ハンバーガー屋・カレー屋さんです。「定番」のお店ばかりです。〇〇創作料理店、〇〇国の料理店はなくなって行きます。まさしく、統計通りです。起業生存率の通りです。

 

簡単に触れておきます。起業成功率(生存率) 1年:40% 、3年 : 30% 、5年:15% 、 10年:6% です。こうなってしまうのは、「自分価値」がないからです。起業軸が「ネタ」だからです。「ネタ」の鮮度が落ちればお客様は来てくれません。そうすると「ネタ」を変えます。そんなことを繰り返し資金がなくなります。

 

自分価値はブームとか流行とは無縁です。あなた自身であること、あなただから伝えられるもの、揺るがないもの、やり続けられることです。描いた階段を登り続けることができるものです。そこには、あなたの価値に対価を払うお客様が存在します。自分価値で起業することが最も大切なことです。

 

最高の人生後半の創り方~夢中になれる生き方に踏み出す~

 

 

50代の起業なんて遅くないかと思いがちです。その裏側には人生後半の時間は短いと思っていることが要因の一つです。また、自分には資格も才能もないと思っている方が多いということも要因です。そして、漫然とやり過ごします。昔と違い、今の50代は働き盛りです。60代は当たり前、70代でも働きたい方は増えています。

 

生涯現役で働くという考え方は、もはや、当たり前の世の中です。生涯現役でいるには何が必要だと思いますか。それは、「やりがい」です。そして「やりがい」とは生き方です。夢中になれる、熱く語れる生き方です。でも、現実はどうでしょうか。50代の転職は難しい、転職前より条件ダウンは当たり前です。では60代はさらに難しい。

 

ハローワークに行ってみると、マンション管理、ビル清掃、夜間警備、実践販売、工場ラインの流れ作業などの募集ばかりです。仕事の良し悪しではありません。走り続けた会社人生です。人生後半20年間、その仕事が楽しいと思えるかということです。「楽しい」が働き方にできれば、最高の人生に踏み出せると思いませんか。

 

時間に縛られ、他人評価を気にしてきた人生です。後半戦は自分が時間を決め、楽しむという気持ちを持てることが大切です。

 

これまでは、会社評価、子供の成長、マイホームなど、自分が大黒柱、生活の担い手という気持ちが前面に出ています。40代も後半50代に入ると、少々の蓄えもでき、住宅ローンも終わりに近づき始めます。子供も社会人に巣立ち始めます。

 

例えば、55歳、役職定年になります。収入が減ると同時に、子供が大学を卒業し社会人になります。そうすると教育費がなくなりますね。ここで「起業の覚悟」を決めます。教育費を起業準備に充てます。そして3年後に起業しようと「時間軸」を定めます。サラリーマンを続けながらワクワクする、夢中になれる「自分軸」を定めます。

 

教育費が起業準備に変化しただけです。子供さん教育費に比べれば、はるかに安価です。そこで考えるのは65歳、年金をもらうまでの収入をいくらに設定して踏み出すかということが必要です。58歳から起業して7年間の稼ぎたい収入をどう定めるかということ。1年後、3年後、5年後、7年後です。そこに年金+(貯蓄+退職金+確定拠出年金)が加わります。

 

起業して1年間は軌道に乗せる準備期間と考えます。試行錯誤の繰り返しかもしれません。そのために覚悟を決めてからのサラリーマン3年間の給料・ボーナスの一部を最低限度生活できる1年間の費用として貯蓄します。そして2年目、軌道に乗り始め、年間300万~400万程度、稼ぐようになれば、どうでしょうか。子供も巣立ち、奥さんと二人、生活することには不便を感じないかと思います。

 

住宅ローンも終わるのであれば、さらに暮らしは豊かになります。退職金の一部を使い繰り上げ返済も良いかもしれませんね。50代からの起業はローリスクでミドルリターンです。あなた自身が商品であることのローリスクで、その提供価値がミドルリターンまで高めてくれます。会社を作り、事務所を借り、人を雇わなければできない仕事ではありません。

 

僕の趣味の一つに琉球グラスでお酒を飲むがあります。沖縄好きもあり、職人の工房を良く訪ねます。そこで出会える職人さんたちは、年齢に関係なく笑顔が絶えません。熱い気持ちで作品を説明してくれます。世界的に有名な稲嶺盛吉さんのグラスも5000円以内です。その5000円のグラスに全精力を傾けています。夢中になって生きています。

 

最高の人生とは、あなた自身の価値が人の役に立つことです。感謝されることです。そこにあるものは満足感と豊かな気持ち、人のつながりです。「楽しむ」を大切に生涯現役でいられるあなた自身を創ることです。起業する目的は夢中になれる生き方を創ること、「やりがい」です。その手段が起業です。

 

起業にスイッチを入れる最も大切なもの、「自分価値」。それが「やりがいスイッチ」です。

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