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3. 【起業準備のコツ】価格競争に陥らない商品PRとは

起業準備中は何かと頭がドッ散らかって考えがまとまらないことはが多いものですね。そんな時はスーパーの生鮮野菜売り場に行ってみることがお薦めです。できれば、少し大きなお店がお勧めですね。

なんですかぁ、それ？ どういうこと・・・と思いましたか。

理由はですね、生鮮野菜売り場の生産者カードにあります。このカードから「なぜ、この野菜を買う必要があるのか」を感じることができます。生産者の「想い」とか「収穫までのストーリー」が写真と共に添えられています。

起業すると商品・サービスをどのように伝えていくか、ということが重要になってきます。そんな時に意識して欲しいことは「売り手としてのストーリー」です。

今日は起業準備中に知っていて欲しい商品・サービスを伝えるポイントについてお話ししたいと思います。

商品を伝えるとは「買い手の気持ちが動く」こと

起業すればご自身の商品・サービスをつくることは当たり前ですよね。ともすると、売り手目線で、その良さとか特徴ばかりを伝えがちです。大切なことは、商品・サービスへの想い、どんな苦労があったのか、そして、それを印象に残すイメージです。

商品を選んでもらうとは「買い手目線に立った時に気持ちが動くか、どうか」ということになります。そのために必要な要素が「売り手のストーリー」だということです。

先日、イオンの生鮮売り場でシイタケを買ったのですが、中でも一番高いものでした。でも、買いたいと思ったんですね。理由は添えられていた生産者の写真とコメントです。それを見て、ヘェーこの人が作ったんだ、良さそうだな、買ってみようと思ったんですね。

隣でのぞき込んでいた主婦の方も、スーっと手を伸ばして買い物カゴに入れました。主婦であれば値段って、一番気にするところにもかかわらずです。きっと、コメントと写真を見ながら、私と同じ気持ちになったに違いありません。

商品・サービスを伝える時は、買い手目線になって「売り手のストーリー」を意識してください。周りを見ればあなたと同じような商品・サービスは、山ほどもあります。商品・サービスは「買い手の気持ち」が動いたときに選ばれるということを理解してくださいね。

「商品・サービスを創った理由」が大切

ビジネス書を読めば、メリットよりもベネフィットと言うことを目にします。特徴を並び立てるのではなく、手に入れたことで得られる価値・利益を打ち出せと言うことですね。でも、これは多くの方が学んでいることです。ここに、もう一つ加えて行きましょう。

ポイントは「あなたの人となりがわかる」です。「この人なら」と思ってもらえることになります。そうすると買い手には「安心感」が生まれてきます。そのために「商品・サービスを創った理由」を書いてみましょう。

こんな悩みを抱えていた経験がある。でも、克服できた。あなたには同じ苦労をして欲しくない。だから、この商品・サービスで世の中に役立ちたいという想いですね。あなたの掲げるビジョンです。あなたのこだわり、苦労した経験からお客様にどうなって欲しい、だから、この仕事をしているといった感じです。

ビジョンを描くことで、あなたの想い、これからもお客様と共に歩んでいくことを感じていただけます。この「共に歩む」は「安心」です。そこにあるストーリーに「共感」が生まれます。「この人なら」と感じていただくことができます。ここを大切にして行きましょう。

まとめ

商品・サービスの特徴だとかメリットばかりを伝えても買い手の気持ちは動かないものです。あまた多くの同じような商品・サービスに見えてしまいます。そうなると値段勝負の世界が待っています。買っていただくために値段を下げる、次第に気持ちも疲弊してきます。そして足が止まる。これでは起業は上手く行きません。

売り手のストーリーが買い手の気持ちを動かします。そこに共感し、安心感が生まれます。余程のことがない限りコスト意識ありません。あなただから買ってみたいという気持ちがあるだけですね。

起業する前に、準備している間にこそ、商品・サービスが選ばれるための「ストーリー」を１つ加えてみましょう。

それでは、「楽しむ」を大切に