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50代の起業準備は「思い込みの壁」を取り払うこと

やりがいスイッチナビゲーターの相曽尚人です。

先日、ライフスタイルに関する記事に、おもてなしが逆効果と言った内容があった。その記事はフランスの方が長崎を訪れ、民泊で知り合った日本人に長崎を案内された時の感想です。オランダ坂、グラバー邸など名所・旧跡を巡り、ここのチャンポンが美味しい、カステラはここが一番と1日、濃厚な時間を過ごした。しかし、楽しくなかったそうです。どうして、そうなってしまったのでしょうか。

良かれも、悪かろうに変えてしまう思い込み

その原因は「思い込み」です。ライフスタイルが違うフランスの方に、日本人のものさしで測ってしまったことです。初めての日本旅行で長崎に来た。であれば、限られた時間の中で、名所旧跡を案内して上げたいと思いますね。そう思ったに違いありません。

ところが、フランスの方は、長崎に来たこと自体が異文化の中に身置いているという感覚。せっかく長崎に来た、だからこそ、そこで暮らすような過ごし方から日本を感じたかったそうです。休暇とは、場を楽しみ、感じ、時間をゆったりと過ごすことが価値観です。そこを理解しようとしなかった、日本の方の思い込みからです。

名所旧跡よりも地元の方が良く行く神社仏閣、有名なチャンポン店よりも、みんなが良く行く食堂です。そこで感じる文化の違いを楽しむことがフランスの方の価値観。また、時間に追われることなく、場を楽しむことです。長崎だから、グラバー邸と言う考え方はないのです。

40代・50代は経験という垣根が邪魔をする

起業準備も同じです。40代・50代になると経験と言う垣根が高くなります。勝手に頭の中で判断してしまいます。これは、こうなるはず、だからやめておこう。と言った感じですね。自分の経験でモノゴトを判断しがちです。

かく言う僕もサラリーマン時代は同じでした。営業としては実績を残し、評価も得た。管理職になって、メンバーに言われた言葉があります。それは、〇〇部長(僕)だから出来るんですよ、という言葉です。僕の営業スタイルを押し付けしまったことで出てきてしまったマイナス意見です。

人は得手不得手があります。メンバーの提案・アクション方法を受けいれた上で、さらに良くするには、こんなやり方も一つの手かもしれないね。とアトバイスしていたらどうでしたでしょうか。メンバーの気持ちも上がり、出てくる言葉も違っていたでしょうね。

思い込みを無くすには相手目線で考える

起業準備で大切なことは、相手のことを受け入れた上で、あなたの経験を重ねてみることです。相手の経験×あなたの経験は視野を広げてくれます。お互いのつながりを深くしてくれます。頭だけで判断しない、耳を傾ける、自分事のように受け入れる、相手目線で考えることを習慣にしましょう。思い込みの壁は、自ずとなくなります。

「楽しむ」を大切に