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「起業前に知っておきたい」失敗しないビジネスモデルの発想法

起業したいと思いながらも、振り返ってみれば「何も変わっていない」と反省しきり。一年の計は元旦にあり、「今年こそは一歩踏み出そう」と目標を立てた人も少なくないように思います。

あなたはいかがでしょうか?

起業して、簡単に成功するなんてことはないことぐらい承知している。でも、失敗はしたくない。

とは言え、実際のところは「何をどこから、どうすれば?」と頭の整理がつかないものです。すると、今のお仕事の延長線上ある「できること」で起業アイデアを考える。そのような人が多いものです。

もちろん、大事なことではあるのですが、それだけでは起業してもビジネスとして長続きしないように思います。

起業準備を始める時は優先して行動すべきことがあります。

1月は”新たなスタートライン”です。仕事、人間関係、キャリア、人生など、これまでのことを振り返り、これからのことを考えるのに良いタイミングかと思います。

今日は、「起業前に知っておきたい失敗しないビジネスモデルの発想法」についてお伝えしたいと思います。

起業準備に重要な2つのステージ

起業準備で大切なことは「優先順位」を決めることです。ビジネスを組立てるステージはいくつかありますが、起業を考え始めた時は「何を優先して行動するか」が重要になります。

ビジネスを組立てる要素は大きく分けると「コンセプト」「ビジネス」のたった2つのことになります。ところが、この優先順位を間違えてしまう人が多いものです。なぜか起業を考え始めると「できること」や「持っている資格」でビジネスを組立てようと発想してしまいます。「仕事のネタ」です。

ここを取り違えると起業は上手く行きません。優先すべきことは、まず「自分が目指す理想のビジネスの方向性」を決めることです。言い換えれば、「コンセプトを定めることが先」ということになります。

コンセプトとは、あなたの働き方、あなた自身、あなたの商品が選ばれるために、どのような価値を提供しているのかをシンプルでわかりやすく言葉で表現したものです。

起業は自分一人で始めてコツコツと育てていきます。小さくとも背伸びをせずに自分のサイズに合ったビジネスです。いわゆるスモールビジネスとなります。

だれもがここからスタートとなります。が、あなたの「出来ること=理想のビジネス」とは限りません。そうではない確率の方が高いように思います。

起業後に、「あー、こうではなかった」と後悔しないためにも優先順位を意識して、最初の一歩を踏み出しましょう。

なぜ、起業はコンセプトを決めることが重要なのか

どんなお仕事で起業しても、ビジネスの原則は「価値と価値の等価交換」です。平たく言えば、あなたの商品サービス(価値)と相手の持っているお金(価値)を交換するということになります。

交換するわけですから、あなたが提供する価値を言葉にして伝えない限りは交換したいとは思われませんよね。

提供する価値を言葉にしたものがコンセプトですから、それがないと商品サービスの素晴らしさは伝わりません。伝わらなければ売れないと言うことですね。

つまり、コンセプトは商品づくりの土台となります。と言うことで、これが無いと商品づくりは難しいだけでなく、素晴らしさも理解されないということです。

起業モチベーションを保つにもコンセプトが大切

起業にモチベーションを維持することは、とても大切です。と言うのも、その仕事を楽しめていない状態では続けることは難しいからです。

一人でビジネスを始めれば、自分の裁量でモノゴトを決めていきます。会社員と違い他人評価に左右されることはありません。その反面、ご自身の判断が上手く行くことも、そうでないことも出てきます。

自分の決めたお仕事に楽しさや充実感を持って仕事ができれば、自然と良い方向に向かって行けるものです。苦労も楽しさに変えることが出来ます。

起業後に迷わない自分でいるために、「自分が納得できて楽しいと思えるビジネスは何だろうか?」と、コンセプトを腑に落としておく必要なんです。

コンセプトとは

コンセプトとは、提供する価値の表現であると同時に、働き方のブレない軸となるものです。迷った時の拠り所となります。だからこそ、コンセプトを優先してつくるというわけです。

起業準備を始めたら、まずコンセプトづくりを心がけていきましょう。

私自身、会社員時代を振り返って思うこと

IT企業のサラリーマンとして30年、ソフトウェアの開発で独立起業する人を見てきました。その人達の働き方と言えば、元の会社や当時の取引先を中心に仕事を貰うために動き回る毎日です。

本当に、それで良いのでしょうか?

人それぞれ考え方はあるかと思います。でも、私には、はなはだ疑問です。

と言うのも、そこには主従関係が存在します。上司がいないから「楽」ではありません。労働時間とストレスが増えただけです。

何が会社員時代と変わったのでしょうか?

本当に「やりたい」と思えなければ辛い毎日が待っているだけかと思います。結局のところ、残っている人は、ほんの一握りです。

起業は「3つの交差点」を見つけることが大切

起業は「自分が目指す理想のビジネスの方向性」を決めることがスタートだと言いました。大事なことは、ご自分が納得できて「やりたい」と思えることです。

ただ、それだけではビジネスは上手く回りません。と言うのは、「自分のやりたいことが、相手の欲しているものでなくてはならない」からです。

あなたの「やりたいこと」にお金を払うよ、と言ってくれる人が存在するのか、を考えなくてはいけません。そこに「市場」があるのか、ということです。

自分のやりたいと思うことだけでは一方通行。相手の欲求があって双方向です。ここで初めてビジネスが見えてきます。

でも、まだ足りません。

もうひとつは、「自分の強み」です。あなたが提供できる価値と言うことになります。どんなにやりたいことで商品を作っても、提供できる根拠がなければ、だれも買いたいと思ってくれませんよね。

とは言え「強み」なんてわからないよ、声が聞こえてきそうです。そんな時は「だれかの役に立ったと思える経験」の一つひとつを思い出し書き留めてください。発想のコツは相手に感謝されたり、喜ばれたりしたことです。

どんなに「自信があって、できること」でも相手に喜ばれない限りは、ただのお節介になってしまいますからね。

仕事で、プライベートで、どんな小さなことでも構いません。「だれかの役に立ったと思える経験」はあるはずです。役に立った経験とは「相手の困りごとを解決」したということですね。

その一つひとつが、あなたの「強みの素材」となります。

起業を軌道に乗せて行くには「やりたい」「市場」「強み」の3つの条件を満たせることが鉄則です。

やりたいこと(情熱)
お金を払う人がいる(市場)         
自分の強み(スキル)

この3つが交わったところに「あなたが目指す理想のビジネスの方向性」があります。それを「言葉にしたものがコンセプト」です。

起業のあるあるパターン

(その1)
自分の強みを活かせそうだ!! お客様になる市場もありそうだ!! と商品を組み立てた。でも、やりたいことでなければ、本当にこれでいいのかな? となります。商品は売れるかもしれません。が、モチベーションはジェットコースーター状態。乱高下を繰り返し、やる気はダダ下がり。長くは続きません。

(その2)
自分のやりたいことだし!! 強みも活かせるはずだ!! と商品を組み立てた。多分、商品は売れるかと思います。が、ニッチ過ぎて需要が少ないことがわかった。そうするとビジネスの限界がすぐにやってきます。これでは先細りの撃沈です。

(その3)
自分のやりたいことだし!! 市場があるとわかった!!  でも、自分の強みが商品となっていなければ、その他大勢と同じ。あなたから買う理由が見つからないわけです。結局、商品は売れないままです。

3つのうちのどれが欠けても上手く行くことはありません。ビジネスとしては中途半端になってしまいます。

まとめ

起業準備を始める前に「優先順位」を知っておきましょう。「やりたいこと(情熱)」「お金を払う人がいる(市場)」「自分の強み(スキル)」この3つの円が重なるところに「あなたが目指す理想のビジネス」があります。

コツは「だれの役に立ちたいのか」「なにを提供できそうなのか」「相手はどのようになれるのか」、を決めることです。

それを言葉にすることで提供する価値が生まれます。大切なものはビジネスの土台となるコンセプトです。

将来は自分らしく仕事をしたい、起業したいと考えるのであれば、優先順位を間違えずに踏み出していきましょう。

それでは「楽しむ」を大切に

  

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