起業を考え始めた会社員の大きな勘違いを解説
起業相談をお受けしていると、自分の経験が仕事になるのでしょうか? 食べて行けるの?このような質問をお受けすることがあります。今月も、同様な質問を女性の方から頂戴しました。
実は、同じような起業相談は多いものです。
皆さん、素晴らしい経験をお持ちなのですが、口を開けば「人に自慢できるようなことは何もありません」とお話しされます。余程、起業には、何か特別なものが必要だと思い込んでいるように思います。
これでは、自分にブレーキをかけてしまうだけです。
今日は「起業を考え始めた会社員の大きな勘違い」ということをお話ししたいと思います。
目次
独立起業は知識やノウハウが1番ではない訳
起業に特別な才能とか、人より優れた能力なんてものは必要ありません。ゼロからでも仕事は創り出せます。あなたの経験で得たこと・学んだことは稼ぐ力になるんです。
巷にあふれている「超簡単・お手軽な副業で月20万稼ぐ方法」、こんなものに手を出すよりは、よっぽど良いですし、確実です。
知っておいて欲しいことは、起業を成功軌道に乗せるには「方法」や「ノウハウ」が一番ではないということとなります。
大事なことは「あなたの経験にお金を払ってくれる人がいるのか?」です。とは言え、こんな話をすると「私には、そんな価値なんかないです!」と言われそうですが(汗)
でもですよ、落ち着いて考えてみましょう。価値を感じるのは誰でしょうか?
それは相手です。そこにお金を払うのも、やはり相手です。今いまのあなたには、見えていないだけとなります。なので、その相手は「誰」を明確にしましょう。
皆さん、歩んできた人生は違います。経験してきたことも様々です。当然ながら、価値の感じ方、捉え方は、人それぞれ違います。
どんな些細なことであっても、あなたの経験に価値を感じる人は必ずいるものです。だからね、あなたの経験は「稼ぐ力」になります。
ゼロからだって仕事は創り出せるということです。自信を持ってくださいね。
あなたの経験を稼ぐ力に変えるもの
どんなお仕事でも、起業は「あなたの価値」を伝えることがスタートです。では、どのような時に人は価値を感じるのでしょうか?
少し、考えてみましょう。
いかがでしょうか、何か浮かびましたか?
それは、「期待値を超えた時」です。欲しいと感じてお金を払います。つまり、経験が価値に変わるためには「相手が欲しい理由」を知ることが重要です。
それを、知らずして
◆それは素晴らしいですよ
◆こんな価値があります
と叫んでみても、単なる自己満足、相手から見たら余計なお世話かもしれません。これでは、価値は生まれないものです。
私はセミナーや講座でも「自分の強みを相手から見た価値」に変換することが大切だとお伝えしています。つまり、言葉にすることです。
とは言え、最初は、なんだかハッキリしないものです。なにか抽象的と感じてしまいます。なので、あなた強みは、「誰の」「どのような欲求」に役に立つのですか?と、わかりやすい言葉にしていきます。
価値を決めるのは、自分ではなく相手ですからね。
ちなみに、相手の欲求がボンヤリしたまま、自分の思い込みで商品を作ってしまうと、結果、売れません。なぜ、どうして?モヤモヤが堂々巡りします。起業当初、それ、私もやっちゃいました(苦笑)
相手に喜んでもらえるから、そこに価値が生まれます。そして対価が生まれます。「誰の、役に立つ、どんな価値なのか」、それを言葉にすることが最初の一歩になるということです。
【ビジネスの原則】起業の軸になる欲求の種類
起業すると商品は大切ですね。言うまでもなく収入を支えるものとなります。でもね、商品の質とかは関係ありません。ちょっと、言い過ぎか(汗)。中身が無いは、言うまでもなくNGですからね。
次のように考えてみるとわかりやすいです。
『商品サービスを決める際に「だいたい同じ内容」「おおよそ同じ金額」だったら、何を基準に、どれを選びますか?』
買い手にとって、必要なことは
◆自分はどのように変われるのか
それが、伝わる方にお金を出すのではないでしょうか。
相手は「自分は、どのようになれるのか」、その一点を知りたいわけです。キーとなるものが「欲求」の種類です。
◆無くしたい欲求なのか
この2種類となります。では、どちらがお仕事になりやすい欲求でしょうか?
「楽しみ」を増やす欲求は待てます。しかし、「辛い」を無くしたい欲求は待てません。お答えは「無くしたい欲求」ですね。
『すぐにでも解決したいと思う気持ち』にアクセスすることが大切な視点となります。あなたの経験が生み出す価値が、相手の「無くしたい欲求」を満たした時に対価が生まれます。
どんな小さなことでも結構です。相手の役に立ったと思う経験はありませんか?
相手の「無くしたい欲求」を手に入れる提案ができれば、あなたの経験はビジネスに変わります。食べていける収入を得られるようになるということです。
まとめ
起業してお仕事を始めるのに、特別な知識やスキルは必要ありません。そんなところばかりに目が向くと落とし穴にハマってしまいます。
最初にやるべきことは、あなたの経験を洗い出し「自分の価値」を定めることです。あなたには普通のことでも、どんなに些細な経験だと思っていても、そこに価値を感じる人は必ずいるものです。
大切なことは相手目線です。“誰に、喜ばれる、どんな経験なのか”、を言葉にすることで価値に変換できます。それが最初の一歩になるということです。
あなたが動けば、必ずあなたの周りも変化していくものです。理想の未来へ踏み出すには、ほんの少しの自信を持って、自ら動いてみましょう。
それでは、「楽しむ」を大切に
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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