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3. 【起業の鉄則】たった１つの言葉で「あなたの価値」を伝える方法

起業に必要なことは「自分の価値を伝えること」がスタートです。どんなに素晴らしい商品サービスを持っていても相手に届かなければ知っていただけませんね。多くの方に知っていただきたいと思っても、中々伝わらないものです。

では、どんなことをすれば相手に届くのでしょうか？

至って単純なことなんです。それは、「あなたのために」と相手のことを考えることです。人は「限定」と言う言葉に弱いものです。「あなたのために」と感じると知りたいと気持ちが高まります。

そこに共感しすることで行動を起こします。ところが、起業を考え始めると「多くの人に伝えたい」と考えるものです。「あなたのために」は決断してもらうための重要な起業のキーワードと言うことになります。

起業を考え始めた方、準備を始めた方は、ご自分の強みとか提供する商品ばかりを考えがちです。決して悪いことではなく、正しいことだと思います。しかしながら、一度、「あなたのために」伝えたいと言う気持ちを大切にしていただきたいと思います。

誰にも伝えたいは、誰にも伝わりません。「あなたのために」は、その人に向かって伝えたいことを掘り下げることです。つまり、提供価値を明確することになります。だから、商品は相手にとって魅力のあるものになるのです。

あなたの価値の伝える方法

起業準備は、最初に「自分軸」をつくることから始めます。自分の経験を全て棚卸し、価値観×強み×独自性をカタチにしていく作業です。言葉を変えると、自分の提供できる価値を固め、誰に伝えたいのですか？を明確にして行きます。これは起業を志した時に最初にやるべき手順となります。

起業して自分の提供価値を伝える時、効果的なことは「たった一人のあなた」へ届けたいと考えることです。自分の提供価値に共感してくれる方はどんな人なのか？具体的に考えます。例えば仕事・生活環境・年齢・性別など、たった一人の人を考えることです。そして、その方に向かってあなたの提供価値を伝えて行くことが大切になります。

起業すればあなたの価値観や商品サービスを宣伝しなくてはいけませんね。そうすると、将来のお客様に広く知っていただこうと考えがちです。しかし、誰にも伝えたいは、誰にも伝わりません。あたりさわりのない平均的な内容になってしまいます。

たった一人のあなたに向って伝えることで、内容が明確になり「アッこれ私のこと」と感じてくれます。そして行動していただけます。

「あなたのためにご用意しました」と限定して行くことで選ばれると言うことです。

「あなたのために」用意した解決策

起業を成功軌道に乗せるために大切なことは「あなたのための解決策を用意しました」と受け取ってもらうことです。そためには、前述の通り「その方の年齢・性別・お仕事の内容・家族構成・その方のお悩み」などを書き出し、お客様の姿を描くことです。

例えば、お子さんの食と健康を気にする３０歳の幼稚園児を持つワーキンクマザー、平日は加工食品を使って手早く食事をつくりたいが食品添加物が心配で使うことが出来ない人だと考えてみます。そうすると食事の支度にかかる時間を短縮することができる、お子さんの健康にも安心な加工食品の見分け方を知る方法が解決策です。具体的になりますね。

そんな、あなたのために用意した解決策があります。きっと、お役に立ちますと届けることで自分事として捉えていただけるのではないでしょうか。自分のために用意してくれたことと感じていただけるのかと思います。これが「たった一人のあなたのために」ということになります。

以前、起業セミナーの準備と会社員時代お世話になった社長様を訪ねる目的で那覇に出かけました。荷物を預け、受付カウンターの女性の言葉にニンマリと笑顔になりました。それは「広い座席への変更できますがいかがですか、無料です」と言葉をかけてくれました。身長１８０cmの私には断れない申し入れです。これぞ「自分のために用意してくれた」と思いましたね。当然、お願いしますと一発返事です。

受付カウンターの女性は私を見て、背が高い、きっと窮屈だろうなと思ってくれたに違いありません。私のために用意してくれた、たった一人の私に届いた価値ということです。加えて優先搭乗と飲み物付とダメ押しです。私はJALの会員ですが、ジェットスターのファンになってしまいました。

まとめ

起業すれば、多くの方に自分のことを知ってもらいたい。自分の価値を届けたいと思うことは当たり前です。しかながら、だれにも伝えたいは、だれにも伝わらないと心得て下さい。

「たった一人のあなたへ伝えたい」と言う意識を大事にしましょう。それが、あなたのファンを増やし、起業準備を進めて行くための近道になるはずです。

それでは「楽しむ」大切に