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起業を考え始めた50代がハマる資格取得の罠

起業を志すミドルエイジ会社員のネット書き込みに、こんな記事があった。「50歳になる会社員です。思うことがあり、最後の10年間を資格をとるための時間と考えております。起業して生涯現役でいたいのです。60歳を過ぎても仕事をいただける資格ってありますでしょうか?」

思わず、う~んと唸ってしまいました。

あなたなら、どのように答えますか?

今日は、その「答え」から50代からの起業について考えてみたいと思います。

資格は働き方を決めるものなのか?

50代会社員の起業についてのご質問、「仕事をいただける資格ってありますでしょうか?」に私が用意した答えは、「ない」です。

その理由は、資格が仕事を決めるものではないと言うこと。働き方が決まっていないのに必要な資格はわからないと言うことです。

◆生涯現役いるとは自分が納得できる働き方を見つけることが先

◆生涯現役でいるための働き方を補完するものが資格

◆仕事をいただけるものが資格ではない、働き方が仕事になる

働き方とは自分の価値観に沿っていることが重要です。

起業とは読んで字のごとく「ご自分の仕事を創り出すこと」、そして、「その仕事が楽しいと思えること」です。起業準備の基本的な考え方が間違っているように思います。

資格取得の前に考えること

「仕事をいただける資格」と言う考え方いけません。働き方が仕事を決めるのです。生涯現役でいたい理由、働く意味が決まっていないから資格が優先してしまいます。

資格が仕事を決めるのではないですよね。そもそも、資格があれば生涯現役でいられるであれば、みなさん悩んでいませんね。

生涯現役とは、情熱を傾け続けられること、やり続けられることです。仮に資格をもっているから仕事をもらった、好きでもない仕事をやっていけるでしょうか?

50代になれば、多少なりとも我慢の会社人生を送ってきました。ストレスを抱えてきたと思います。だからこそ、自分が舵を取る、自分が主役でいられる生涯現役という働き方を目指すのではないでしょうか?

資格では自分が主役にはなれません。

例えば、日本最難関の弁護士資格、時間を費やし、合格すれば仕事がいただけ豊かな生活、そんなことはありません。インターネットを検索しただけでも「実録 弁護士は儲からない」なんて記事が出ています。

ほとんどがサラリーマン弁護士です。それも普通の会社員よりも減収との記載がありました。多少のデフォルメされた記事かと思いますが、それが実情だと言うことですね。

「生涯現役」でいるための最初の一歩

40代・50代の起業希望者は全体の38%もあると東京商工リサーチのデータにあります。しかしながら、起業の生存率は、1年で60%、5年で15%です。起業するだけなら簡単です。紙1枚提出すればあなたも起業家です。

ブレイクするかもしれません。しかし、継続させることが、難しいと言うことが分かります。絶対安泰の資格、誰にもマネ出来ないもの、画期的なアイデアなんてありません。

いやいや、あるよと言う人もいるでしょう。それも否定しません。でも、時代の変化と共に需要は変わります。トレンド・流行は必ず去ります。

投稿された50歳の会社員の方に早く気付いてもらいたい。ちょっと立ち止まって資格の前に「生涯現役で居たいのはなぜか」の答えを見つけてもらいたい。

これからの人生の後半戦を考えれば、ほんの一瞬です。その答えこそが、起業する意味となります。

まとめ

50代は時間意識が大切です。人生の後半は、これからが本番です。働き方とは生き方につながるものです。時間を掛けて資格を取得するなら、「生き方」を描き、「働き方」を考えましょう。その中で、必要であれば資格を取りましょう。

起業は「資格」「ネタ」から入らない、これが生涯現役で居たいあなたの取るべき行動です。

それでは「楽しむ」を大切に