「50代サラリーマンへの質問」退職後の人生は幸せだと思いますか?

早いもので仕事一筋、もう50を過ぎた。「このままで良いのかな」なにか漠然とした将来の不安を感じる時はありませんか?目の前には役職定年も控えています。喫茶店で、ご自宅で、一人残った夜中の事務所で。 そんな時、何を考えるのでしょうか。
たぶん、退職後の人生のように思います。毎日、満員電車やバスに揺られながら、中間管理職として上司と部下の板挟み、残業や付き合いで趣味と呼べるものもない。せめて、退職後は好きなことを見つけて時間を楽しみたい、家族との時間を大切にしたい。
こんなお気持ちになるサラリーマンは多いかと思います。でも実際のところは「退職後は幸せです」と答える方は少ないそうです。
では、どうして、そうなってしまうのでしょうか?
それは、働き方・生活の「軌道修正が出来ない」ことにあります。
今日は、退職後の人生を豊かにしていくヒントについてお話ししたいと思います。
50代からは「待ち受けスタイル」を無くすことが大事

会社中心の生活を送っていた50代サラリーマンが退職すると仕事はもちろんこと、人間関係が無くなります。在職中は上司や取引先とのゴルフ、打ち上げと称して飲み会も多いですよね。さらには社員旅行なんかもあります。しかしながら、そんなオフの過ごし方は一気に無くなってしまいます。
自分の居場所が無くなり困惑。孤独感や疎外感を感じるものです。今まで仕事や人間関係は、好きでも嫌いでも付いて回りました。言い換えれば、与えられていたと言うことになります。「待ち受けスタイル」になっていたということです。
退職後は「自分から動くというスタイル」に変わることが大切です。でも、それが長い間の習慣になっています。そう簡単には変えられるものではありません。だからこそ、今のうちから、会社中心の生活スタイルを見直すことが大切になるのではないでしょうか。
50代は「お金」の不安よりも「働き方」の不安

50代に入り「このままで良いのかな」と漠然とした不安が顔を出す要因はなんでしょうか? よく言われていることには不透明な年金・今までの貯蓄・もらえる退職金など目に見えるお金があります。確かに、それも要因の一つです。でも、私は、それが「根っこではない」と思います。
仕事柄、起業を考え始めた50代会社員の方にお会いする機会は多いものです。 お話を伺えば、やはり、「お金」が一番の要因ではありません。どうすれば退職後の人生を気持ち豊かに過ごせるのか、そのための働き方が見つからないとご相談に来られる方がほとんどです。
会社人生を遮二無二走ってきた。家族にも迷惑の掛け通し。 気が付くと、好きなことも、やりたいことも、コレと言えるものが何も無い。人生後半戦くらい自分らしく働いてみたい。充実した退職後の人生でありたい。このようなお応えをいただきます。
将来の不安とは人生後半を充実させる働き方を見つけたい、つまりは生き方を見つけたいことが「根っこ」にあるものです。
在職中に「自分の居場所」を見つける準備をしよう

私に最初に絵を描かせてくれた赤い椿の花は、私が気づくずっと前からそこに咲いていました。普段は気づかなかったその存在に気づくことができたのは、心が自分の内に入っていたからだと思います。調子がよくてイケイケのときほど、そういうものに目が行かないものです。そう考えると、がむしゃらに働く20代、30代を過ぎて、少し余裕が出てくる頃こそチャンスではないでしょうか。それはある意味、神様からのプレゼントだと思うのです。【引用】東洋経済ON LINE「片岡鶴太郎 定年後に遊ぶのでは遅すぎる」
私が起業を考え始めたのはちょうど50歳。40代後半で、今の働き方で良いのだろうか?と感じ始めました。そんな時、思いもよらぬ出来事に、こうではないと確信しました。でもがむしゃらに走ってきた会社人生です。本当に「やりたいこと」ってなんだろう?
自分にとっての「やりがい」がわからないんです。起業アイデアのようなものばかりを考えていましたね。そして、早期退職。おカネにも苦労しました。随分と時間もかかりました。そんな経験の中で、やりがいとは生き方を創ること、そのためには気持ち豊かに働くこと、だと気付きました。私とっての起業の原点は「遠回りをすることなく自分が主役の人生に踏み出して欲しい」です。
あなたも遮二無二に働くことで自分を育ててきたはずです。何にも代えがたい経験です。その経験を活かしながら、在職中に働き方を変えていくのがベストな選択だと思います。経済的に困ることはありません。経験を生かしつつ、好きなこと、やりたいことを見つけて下さい。在職中に準備することで退職後の人生は、きっと、豊かなものに変わります。
まとめ
自分の魂が歓喜するシード(種)は、自分の中に必ずあって、自分にしか気づくことはできません。もしも小さなシードの存在に気づいたら、水をやり、声をかけ、慈しんで育ててください。失敗してもめげず、周りの人が何と言おうと振り回されずに。最後に私の大好きな言葉を記します。汝の立つところ深く掘れ、そこに必ず泉あり。【引用】東洋経済ON LINE 片岡鶴太郎「定年後に遊ぶのでは遅すぎる」
サラリーマンは40代になると仕事中心できた会社人生に疑問を感じ始めると言います。若手と呼ばれている頃は「部長になりたい」「収入を増やしたい」と、がむしゃらに働きます。ご自身の生き方については考えることはありません。
そんな出世意欲とか成長意欲もひと段落する50歳にもなると自分を振り返ることが多くなるものです。気持ちの豊かさを求め始めます。そして、そう感じた時から人生後半戦が始まります。
在職中に自分が好きで情熱が湧く「人生後半の居場所」を見つけておくことが大切です。それが、働き方になれば好きなことでお金を頂戴し、好きな人に囲まれて、定年後は最高の人生を過ごして行けるのではないでしょうか。
それでは「楽しむ」を大切に