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人との会話が苦手なサラリーマンが起業するには「話す力」を養うことではない理由

新卒採用で重要視するNo1は「コミュニケーション力」(コミュ力)だそうです。調べてみると13年連続1位です。特に起業には「会話する力」が必要だと耳にします。多くの書籍・セミナーでも「会話力」「コミュ力」をテーマにしていますね。

でも、なんか「コミュ力」って曖昧ですよね。コミュニケーションに必要な力ってどんなことだと思いますか。

辞書を引くと「言葉や文字で互いの考えを伝達、交換すること」と出ています。ビジネス書なんかでは「意思疎通を図る言葉のキャッチボール」だと書いてあります。わかったように感じますね。でも、説明して、どんなことって言うと応えられますか。意思疎通をはかる力ってなんですかね。

起業に必要なコミュニケーション力は「聞く力」

実はコミュニケーションに必要なものは、上手に「話す力」ではなく「聞く力」だと思うんです。人の「話を受けとめる力」です。聞くことで相手を受けとめ、返すことが出来きます。スムーズなキャッチボールが成り立ちますよね。

起業すると会社組織のように誰かがバックアップしてくれると言うことはありません。自ら出向き、人に会います。この方とは関係を持っておきたい、つながっていたいと会話を大切にします。あなたの価値観や商品情報を発信してお互いのコミュニケーションを図ります。打算的なところがないと言ったらウソになります。しかし、お互いの価値観をキャッボールすることで理解を深めます。

初めてお会いした場で「あなたの話しはソコソコに、自分のことばかりを話す方」、「あなたの話を聞いてくれて、時折、意見をくれる方」 。あなたはどちらと関係性を深めたいですか?。当たり前ですが後者ですよね。相手の想いをどれだけ受け止められるか、その想いにどれだけ応えられるか、お互いの価値観を認め合うことで、つながりを生んで行きます。

私は沖縄に行くと立ち寄る「波ぬ花」というお店があります。一見、危なっかしい飲み屋(実は美味しいお店が多い)が散在しているように見える栄町市場近くの路地を入った所。そこの女主人は、お客様を尊重しつつ、ズバリ気持ちに会ったワインを注いでくれます。別にソムリエの資格があるわけではありません。

相手との会話を楽しみながら何を求めているのかをしっかりと受けとめています。初めて訪れた時、私はモヤモヤ抱えていました。そうすると、気持ちにドンピシャのワインを注いでくれました。起業した今、「聞く力」の意味が実感できます。女主人のすごさがわかります。相手の気持ちを受け取って味のイメージを返してくれます。

相手の気持ちに刺さらなければ話し上手も唯の人

起業して成功者と言われる人は「聞く達人」とよく言われます。プロフィールを読んでみると、元々は、人前苦手なセミナー講師、内気なメンタルコーチ、営業が苦手なシステムエンジニアなんてことが書かれています。元々、人との会話は得意ではなかった、と言っています。でも、起業家として成功しています。

共通して書かれていたのは、やはり「聞く」「受けとめる」でした。聞いて、受けとめて、意見を返す、そして感謝される。感謝されることで自信がつく。そして繰り返す。これが「口下手」から「話し上手」になれた理由なんですね。

「コミュニケーション力」を鍛えるということに関心を持たれる方が多いかと思います。上手なしゃべり方講座、あなたも明日から講師になれるコミュ力アップの方法など様々なセミナーが開かれています。上手なしゃべり方、うまい会話テクニックなどを学ぶことも大切なことだと思います。でも、勘違いしないことです。

上手に話しても相手の本意に刺さらなければ「唯の人」です。口下手でも相手の本意に刺されば「特別な人」です。誰もが知っている言葉に「しゃべり上手は聞き上手」がありますね。昔から変わっていません。起業に必要な「コミュニケーション力」とは「聞く力」「受けとめる力」です。そして、返して上げられることです。

それでは「楽しむ」を大切に

 

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