脱サラして失敗しない独立起業はフランチャイズがお薦めって、本当に大丈夫ですか?
「脱サラで失敗したくないアナタへ」というフランチャイズ起業のネット広告が目にとまり、気になって読んでみました。最初に3つのメリットが書いてあったのですが、あなたはどのように感じますか?
②社内の人間関係に悩まされない。
③定年がなく生涯働ける。
この3つのことがフランチャイズで起業すれば実現できるとあったのです。が、私には、はなはだ疑問でした。
今日はフランチャイズ店募集の起業広告を見て、はなはだ疑問に思った理由をお話しながら「起業のあり方」ついてお伝えしたいと思います。
起業の定義を考えてみる
フランチャイズで起業すると言えば、昔からある「のれん分け」みたいなものですね。そこで、起業とはとウィキペディアで見てみると、「新しく事業を起こすこと」と出てきます。解釈にもよりますが、私は新しく仕事を創り出すこと。さらにもう一つ加えて、その仕事を楽しいと思えること、これが起業の定義だと思っています。
結論を言えば、フランチャイズとは独立であって、起業ではないと解釈しています。
例えば、ネット広告に出ていた「③定年がなく生涯働ける」と言うことには、そうだろうね、とうなずくことはできます。しかしですよ、「①の規則にしばられず自由な働き方ができる」と「②の社内の人間関係に悩まされない」には賛同できません。
あなたは、どのように考えますか。
確かに「自分が主人であること」は事実かと思います。でも「規則にしばられず自由な働き方」ってフランチャイズにありますかね。商品開発、資金調達支援、集客支援、会計処理、人材採用などなど、本部の指導とチェックがあります。それって、サラリーマンと何が違うのでしょうか?
脱サラしていないのではないでしょうか。フランチャイズ株式会社の支店長のように感じます。
起業には主従関係は存在しない
起業には主従関係は存在しません。でも、フランチャイズには報告義務があります。つまり規則が存在します。本部からすると一定のマージンを吸い上げるために、売り上げはどうか、イメージは損ねていないか、商品の品質は一定の水準を保っているかなど見回りチェックがあります。本社幹部と支店長みたいな関係があります。
・本当に脱サラですか?
と考えてしまいます。独立ならまだしもね。
ネット広告の一例にお弁当屋のフランチャイズの例がありました。短時間で独立起業でき、収益が上がる云々と書いてあります。でも、お弁当のメニューは画一化しています。作り方レシピも全て決まっています。お店のイメージ作りも決まっています。
あなたの想いはどこにいたっのでしょうか。やりたいことは、どこにあるのでしょうか。まるでわかりません。
脱サラして起業するなら個性を活かすこと
起業は新しい仕事を楽しむことが出来なければ続けることは難しいものです。例えば、私はお米が大好きです。やっぱりご飯に味噌汁、日本人です。もしお弁当屋を開くなら、母が遠足で作ってくれたおにぎりへの想いを大切に「おにぎり屋」さんかもしれませんね。
日本人であることを意識して徹底的にコメこだわった、おにぎり屋さんですね。お米マイスターのような資格をとって、個性をアピールしていきます。この米にはこの具材がベストマッチのようなこだわり情報を発信して行きたいですね。個性を発信して行けるようなお弁当屋をつくっていきます。
脱サラしても失敗しないためには、個性を消してしまってはいけません。後になって、「こうではなかった」とご自分の仕事を思わないことです。ブレることのない働き方軸があり、夢中になって続けて行けることが起業のあり方です。
あなたの個性を徹底的に表に出して独自性を持った新しい働き方を創ることです。起業を考え始めたら「こだわり」を大切にして行きましょう。
それでは「楽しむ」を大切に