【起業準備はアイデア・ネタ探しから始めない】が鉄則である訳
起業を考え始めた時に「アイデアがない」「ネタが見つからない」と頭を痛めたことはありませんか? だれもが、最初にぶつかる壁みたいなものです。
皆さん、知恵を振り絞って、稼ぎをつくる起業ネタを探します。が、しかし、わかりませんね。では、何をすれば見つかるのでしょうか?
お答えは至ってシンプル。それは「アイデア」「ネタ」を探さない! ことです。ちょっと待ってよ、それじゃ、どうやって起業するの? と思うかもしれませんね。でも、大丈夫です。
今日は、起業準備はアイデア・ネタ探しから始めないことが鉄則である訳についてお話ししたいと思います。
目次
「起業アイデア・ネタ探し」から始めてはいけない訳
起業を志す理由は、10人いれば10通りです。でも、皆さんに共通していることがあります。それは「自分らしく働き、今よりも生活レベルは良くしたい」という気持ちです。とても大切なことですね。しかしながら、この言葉には2つの注意点があります。ここが、誰もがハマる落とし穴です。
【注意点1】
「自分らしく」が曲者です。ある意味、都合の良い言葉です。例えば「自分らしく輝くための人生」なんてフレーズを良く目にします。言葉としては心地よく感じますね。なぜか自分を表現できているような気がしてきます。
では、あなたに質問です。「自分らしさ」って具体的に言うと何ですか?
答えに詰まった方は、起業までの道のりは、少し長いかもしれませんね。自分らしさとは「あなたの価値観」です。起業していく上での原点になるものですね。つまり「起業の理由」になります。自分らしさを具体的に表現できないとは起業する理由がないということです。
起業しようと志したのであれば、アイデア・ネタは探さない! 最初にするべきことは「自分らしさ」を具体的に表現ができるようになることです。それが起業のアイデア・ネタにつながるものです。
【注意点2】
起業して「今より生活レベルを良くしたい」。だれもが、今よりも稼ぎを増やしたいと考えます。当たり前ことですね。でも、ここにも落とし穴があります。それは「稼ぐこと=アイデア」に置き換わっていることです。いつのまにか、「稼ぐ」が「自分らしく働く」を追い越して目的になってしまいます。そうすると、起業ネタやアイデア探しを始めてしまいます。
あたなの起業する目的はなんですか? 稼ぐことですか?
確かに稼ぐことは大切なことです。しかしながら、絶対稼げるアイデア・ネタなんてものはありません。あれば起業の生存率なんて言葉は存在しませんね。ちなみに1年後の起業の生存率は40%と言われています。
起業は「手段」です。稼いだ後に、あなたは、どうなっていたいのか! ここが「目的」です。「目的」があるから苦労しようともやり続けられます。石の上にも3年って言葉の通り、「継続」できることが起業を軌道に乗せていきます。良いアイデアが浮かんだ、でも、好きでもない仕事を続けられるでしょうか?
そのために必要なものが、前述の「自分らしさ」を具体的に表現できることになります。つまり、自分の価値観に沿った働き方を創ることが起業を継続させることになります。起業アイデアとか、ネタ探しだけに捕らわれていると大切なことを見失ってしまいます。
2つの注意点を大切にしてください。その上で起業準備を進めて行きましょう。
「自分らしさ」を具体的にしていくヒント
キュレーションサイトを見て「興味や関心」を覚えた内容を中心に見ていくことがお勧めです。自分らしさを見つけていくために有効な手段ですね。実際に、たくさんの興味・関心事をリサーチしていくと「この商品サービスいいなぁ」と傾向が分かってきます。
さらに「自分だったらこうするのに」というような、案みたいなものも出てくるものです。興味・関心事の傾向が見えてきます。そして自分の価値観に近しいものがわかってきます。傾向と改善案を考えていくと、「自分らしさ」を具体的にしていくヒントがつかめるものです。
※キュレーションとは“「IT用語としては、インターネット上の情報を収集しまとめること。または収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有することを言う」”
※ “キュレーションされたものは、プログラムなどで自動的に収集する従来の検索サービスの検索結果と比べて、「不要なものが少ない」「センスが良い」などといった理由から人気が高まっている” 【コトバンクからの引用・抜粋】
例えば、パンが好きとしましょう。一口にパンが好きと言っても「食べること」「作ること」はたまた「作り方を教えること」など、いろいろと見方があるものです。パンが好きなことを起点として何を伝えたいのか、好きだからこそ、リサーチすることで気付きは広がります。
☑「自分らしさ」を見つけたい人を対象にしている商品サービスを10個
☑「夢の実現」ようなサービスを10個
という感じです。
無理やり出そうとしても、中々、視点は広がりません。興味のあることや好きなことの近くで起業をイメージできれば、自分ならもっと、こうしてみたい! と言う「改善案」が浮かんでくるのではないでしょうか。
私自身、起業準備を始めた時は、なにか特別なアイデアとか、得意なネタがないと無理かもしれないと思っていました。でも、とんだ勘違いでしたね。起業のアイデアって、何もないところから出てくるものではなくて、多くの情報に触れて自分の興味や課題意識を明確にすることで見つかるものです。そして、それは自分の経験の中にある価値観に根差しているということがわかりました。
「自分らしさ」を見つけるヒントは、自分にとって「好きなこと」「興味ごと」「得意なこと」を徹底的にリサーチすることです。ブログでも、ホームページでも、そこに書かれている内容、そこにある商品サービスで何が得られるのかを知り、ご自分と比較しながら、アイデアを出してみることで見えてきます。ゼロから考える必要なんてありません。
まとめ
起業を考え始めた時は「自分らしさ」を出来るだけ具体的に言葉で表現できるようにしましょう。その上で、アイデア・ネタに落とし込むことです。「手順を間違えないこと」これが大切です。起業は「手段」であって「目的」は、その先にあるものです。
つまり、起業したい理由を書き出してみてください。そこには、自分の価値観沿った働き方の方向性が書かれているはずです。そこを起業ネタ・アイデアに落としていくことです。
働き方は自分の価値観に沿っているからこそ、夢中になれるものです。仕事を生涯楽しむことができます。それが「ゴール」に繋がって行くのではないでしょうか。
それでは、「楽しむ」を大切に