趣味で起業を実現する3つのポイント
趣味を生かして起業したいと思う会社員は多いのではないでしょうか。でも、現実は甘くないし、食べていけない。そんな都合のいい仕事なんてないよ、とあきらめているように思います。
ここで考えていただきたいのは、あきらめる必要はないと言うことです。その理由は「そんな都合のいい仕事は無い」とお考えなら「創って」しまえばいいんです。
そんなこと言ったって、イメージできないよ、そもそも趣味で起業するとか、好きを仕事にするとか、ビジネスにするなんてどうするの? と言われるかと思います。
今日は好きな趣味を仕事に変える際に考えておくべきポイントをご紹介したいと思います。
本気で「好き」を仕事にしたいと思っていますか
「趣味って一体なんだろう」こんなことを本気で考えてみると、働き方の原点になる要素が出てくるものです。例えば、次の5つのようなことですね。
◆このためなら多少の犠牲はいとわないこと
◆お金ではない喜びを得るもの
◆ワクワクするもの
◆みんなに楽しんでもらえるもの
趣味を仕事に変えるには、それを「みんなで」楽しんでみたい、「教えて上げたい」と思えるかどうかだと思います。あなたには、この2つのことがあるでしょうか? そもそも起業するとは「だれに、どんな価値を提供できるのか」です。
まず、最初にココをチェックしてみましょう。それがあなたの可能性だからです。
好きを仕事に稼ぐ力を得られるか
起業したら、あなたのお仕事で食べて行かなければなりません。稼ぐ力が必要になるということですね。そのためには、相手の困りごとを解決して対価を得ると言うことが鉄則となります。
そのために、最初にすることは、あなたの趣味に関する知識やノウハウにお金を払う市場は成り立つのか? を考えてみましょう。今は誰でもスマホで情報を得られる時代です。あなたがどこにいても見ていただけます。でも、愛好者を調べてみたら十数人しかいないでは、食べていくのが厳しい状況になります。
でも、やってみたいんだと強い情熱をお持ちの方であれば方法はあります。市場を創って行くことです。お客様になってもらいたい方を特定することです。年齢、性別、仕事、地域など徹底して絞り込んでみましょう。そこから広げて行くことです。
そして、その特定の方に情報を発信続けることです。SNS、ブログ、イベント会場で行動していきましょう。時間がかかっても情熱をかけてやっていくことで市場を創りだせます。この場合のメリットは商品・サービス単価をあなたが決められます。いかに単価を上げて行くかを考えて行きましょう。競合がいない(少ない分)だけビジネスチャンスは広がります。
市場として大きいのであれば、そこには必ずライバルがいます。競合すると言うことです。その場合は、ライバルとの差別化を考えてみましょう。リサーチし、比較し、あなたのノウハウが優れているところを打ち出していけば、必ず一定の需要があります。
市場をリサーチすることは大切なことです。
同様な趣味の方が一定数がいることは大事です。軌道に乗せて行くのに時間が少なくて済みます。需要と市場基準を考えることによって大きなビジネスになる可能性があります。
あなたの「好き」で一番になれるかを考えてみる
起業が成功する要素は「とんがる」ことです。つまり相手との差別化をすることになります。絞り込んだ小さな市場で「一番」になることですね。ポジショニング戦略となります。
以前、別のコラムでも、そのことを書いたことがあります。とんがるでは静岡の「タケノコ王」、一番になるでは知り会いの起業家「アンクルン和みの演出家」です。
知り合いのケースでは、誰もいない市場を開拓し、アンクルンと言う楽器で合奏する楽しさを高齢者介護施設、低学年児童に教えています。たった1年で多くの人に知られることとなりました。そのために情報発信をし、行動したのですね。彼の場合は50後半にもかかわらずリアルな行動力が実を結びました。
好きな趣味を仕事の軸にするには、商品の品質、ノウハウ、楽しむ場、などがありますね。あなたは「どのような働き方で一番を目指すのか」を考えてみることです。ポイントは「だれに」伝えたいかです。このだれにが決まれば差別化していくことが出来ます。
特に大きな市場では徹底的に絞り込むことです。絞ることで市場が狭くなります。1000人の中では難しいかなと考えてしまいますよね。では100人の中ならどうでしょうか。できそうですね。100人では市場が小さすぎると考えがちですが、そうではないんです。
仮に42歳、女性、既婚で絞ったとします。その方はあなた以外にも趣味仲間がいます。あなたを宣伝してくれます。100人いればどうでしょう。きっと残り900人中につながって行くのです。「絞る」は「広がる」と思ってください。ニッチな市場で、一番になることも好きを仕事に起業する一つのポイントです。
今の世の中、先行き不透明な時代です。会社勤めが親方日の丸、絶対安心なんてことはありませんよね。だからこそ、趣味を生かして起業することも、人生を豊かにする選択肢ではないでしょうか。
それでは「楽しむ」を大切に