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【初めての起業】武器となる強みを見つける3ステップ

起業を考え始めると、今の自分には強みがないから、「なにか新しいスキルを身につけよう」と考える方は多いものですね。

起業には特別な知識が必要で、「ご自身の経験や知識は価値のないもの」と思い違いをされている方が少なくありません。

確かに、資格やスキルあれば、お仕事に活かせるかもしれません。でも、無くたってお仕事は始められますし、「自分らしさ」は「強み」になります。

もし、あなたが「安易に資格を取って強みにしよう」とか、「新しいスキルを強みにしよう」と思っているのであれば、私は、その考え方は辞めた方が良いと思っています。

なぜなら、起業の方向性が決まるから資格やスキルが有効になるからです。

今日は、特別なスキルがなくても、「武器となる強みを見つける3ステップ」ということをお伝えしたいと思います。

武器となる強みを見つける3ステップ

で、もう一度、言わせてください。起業の方向性が決まっていないのに、安易に新しいスキルを欲しがるのは、辞めましょうね。

初めての起業では、「何でビジネスをしていくのか?」、その方向性が定まっていないことが多いものです。何が自分の強みなのか? お仕事をしていく上で武器となるものがボンヤリしている場合が少なくありません。

そのような状態では強みがわからないまま、その他大勢の中に埋もれてしまう確率が高くなるだけです。まずは、あなた自身が経験してきたことに、目を向けた方が強みは見つかりますし、独自性にもつながっていくものです。

それでは、新しい資格やスキルに頼らず独自性をつくる3つのステップをお話ししたいと思います。

【ステップ1】経験を棚卸して自分史年表をつくる

最初に、考え欲しいことは「自分の棚卸」です。あなた自身の経験を振り返ることになります。なぜなら、あなたが生きてきた歴史は、あなただけのものだからです。唯一無二のものとなります。

プライベートでは家族や仲間、お仕事では上司、同僚、後輩、さまざまな人達と、時間を共有してきたのではないでしょうか。

例えば、小学、中学、高校、大学、会社と多くの人と関わってきていると思います。人間間関係を見ても、まったく同じ経験をした人は存在しないわけです。

つまり、あなたの人生そのものが、完全無欠のオリジナルとなります。その経験の中にこそ、起業の方向性を決めていく「強みの原石」、「独自性をつくる素材」があるんです。

なので、それを見つめるべく「自分史」を振り返って見て下さい。どんな形でも良いのですが、世代ごとに年表のようにしておくとわかりやすいです。

【ステップ2】強く印象に残った出来事をまとめる

初めての起業では経験を棚卸しすることが有効です。ポイントは、世代ごとに強く印象に残った出来事から、「何を得たのか?「何を学んだのか?」をまとめることです。

例えば、私の会社員時代では、IT企業の営業として全国トップセールスになった経験は、起業の大きな原動力になりました。

一口に言ってしまえば、強みは「営業力」となるわけですが、そんな単純なものではありません。もう一段、踏み込んだものが「強みの原石」、「独自性をつくる素材」です。

ITの仕組を売るとは見えないものを売ることです。そこで得たこと、学んだことを掘り下げるということになります。

・担当者とのコミュニケーション
・伝えるための提案書の書き方
・お客様へのプレゼンテーション
・技術部門との調整力
・保守部門のサブスクリプション
・プロジェクトの進捗管理

など、他にも色々と強みの素材が出て来ます。

何よりトップセールスになってわかったことは、“商品を売る前に自分を売れ”ブランディングの大切さでした。

でね、大切なことは、自分が強みになるかもしれないと思えれば結構です。「今すぐできる」は関係ありません。

そして、自分の経験を棚卸するポイントは「嬉しかったこと、楽しかったこと」、「悲しかったこと、辛かったこと」、「役に立ったかなと思えること」、プラスもマイナスも様々なその体験を思い出してみて下さい。

その時に何を考えていたのか?
どのような意味があったのか?

得たこと、学んだことを書き出し、振り返って見ると良いです。それが、強みを生み出す素材となります。

【ステップ3】得たこと・学んだことを掛け合わせる

起業する上での強みアイデアとは「掛け合わせ」で作られます。ステップ2で書き出した「得たこと・学んだこと」、強みの素材を掛け合わせていくことです。

いくつも掛け合わせていけば、「アッこれかもしれない」と感じる「あなたにしかできない強みアイデア」ができあがるわけです。

つまり、あなたこそが独自性なんですね。

起業相談やセミナーで「自分には何も無い」「自慢できる強みが無い」「特別なスキルなんて無い」、そんな声を、本当によく聞きます。でもね、そんな人に限って驚くような経験を一つや二つしているものです。

しかし、その大変だった経験はクリアされて、当たり前になってしまっています。だから、気付いていないだけなんです。

強みはあなたの当たり前の中にあります。無意識に強みを発揮しているということです。

新しいスキルや資格が独自の強みにならない訳

日本には国家民間資格と呼ばれるものが1000以上あると言われています。しかし、個人事業主として一人起業するために、それがなければ仕事ができないという資格は多くはありません。

もし、あなたが不動産を扱う仕事であれば、宅地建物取引主任の資格は必要です。税の相談や手続きであれば税理士資格は必要になります。

しかし、経営コンサルタントであれば、中小企業診断士の資格は必要ありません。英検1級、TOEIC850点なくても、海外赴任でビジネス経験があれば、活きたビジネス英語が教えられます。

ダイエットを教えるのにコーチングの資格は不要です。コーチングスキルを身につけると言う点では必要にはなります。

問題点は資格を取って、それを柱にして〇〇コーチみたいな肩書で仕事を考えるから独自性がなくなるのですね。

「ダイエットコーチ」では、あまた多くの中に埋もれてしまいます。あなたの強みも独自性も見当たりません。

例えば、自分を振り返って

・食事だけで70kgが50kgになった経験
・彼氏いない歴5年でも彼氏が出来た経験

があったとします。

掛け合わせれば、“婚活が上手く行く食事ダイエット”のような強みアイデアができます。その実体験で得た強みアイデアとコーチを掛け合わせて『婚活ダイエットコーチ』ではいかがでしょうか。

つまり、ステップ3で導き出した強みの素材に、コーチを掛け合わせれば、それが独自のメソッドとなります。

まとめ

起業の方向性が決まっていないのに、安易に新しいスキルを欲しがるのは辞めましょう。「強み」は、あなたの当たり前の中にあって、気付いていないだけです。

あなたの経験には、武器となる強みをつくる素材があります。なので、唯一無二の経験を棚卸し、それらを掛け合わせることで「独自性」になります。

そして、それは、あなたにしかできないことであって、それを待っている人が、必ずいるものです。

それでは「楽しむ」を大切に